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検査の話 アレルゲン特異的IgE抗体検査

アレルゲン特異的IgE抗体検査

 血液検査で、血液中にあるIgE抗体(あいじーいーこうたい)という物質を測定します。IgE抗体は、ダニ、スギ花粉、卵白、蜂毒など様々なアレルゲンに対してそれだけに反応する(特異的)抗体として体内で作られています。一般的には、アレルギー反応が強い人ほどそのアレルゲンに対する特異的IgE抗体の量は多くあるため高い数値になります。

測定方法の種類

イムノキャップ     IgE 測定の草分けの存在で、世界標準な方法です。国内でも200種類以上のアレルゲンに対応しています。食物アレルギーのより特異度の高い検査法として食物アレルゲンのコンポーネントの特異的IgE抗体を測定する方法があります(CRD:Component Resolved Diagnosis) 。このコンポーネントのIgE抗体測定に関しては、イムノキャップでないとできないものが多くなってきています。保険診療では、1回に13種類まで測定できます(疾患別のセットを選択すると16種類まで)。この検査でわかることは、アレルゲンに対するIgE抗体の産生の度合いを知ることができるので、どのようなアレルゲンによって症状が出るのか、具体的な環境対策、食事制限の必要性を整理できます。また、数か月おきに検査を行い時間的に変化を見ることで、アレルギー疾患の治りやすさを予測することができます。

検査値は、測定値とクラスの2種類で表示しています。測定機械の測定値は、0⃣~100までと100以上で表示されます。これを少しわかりやすくしたのが、クラスという表現で、0⃣から6まであります。機械の測定限界以上の測定値100以上が出た場合をクラス6としています。

クラス 0  測定値 0.34以下

クラス 1  測定値 0.35~0.69

クラス 2  測定値 0.7~3.49

クラス 3  測定値 3.5~17.49

クラス 4  測定値 17.5~49.99

クラス 5  測定値 50~99.99

クラス 6  測定値 100以上

 

 View39  アレルゲン特異的IgE抗体を1回の検査で39種類実施できます。測定できるアレルゲンは固定されていますが、原因アレルゲンがわからない時などに幅広くスクリーニングすることができます。特定されたアレルゲンに対する特異的IgE抗体の推移をみていくのはイムノキャップを使用しています。

 

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